派遣=低賃金=貧困の原因 みたいな主張を良く見るが、個人的にはそれは浅いんじゃないかと思う。 そもそもの派遣って例えば通訳とか”スポットで必要なので都度短期でそれなりの料金で契約”するもので、これは当然の話。解雇規制があるので短期だけ欲しい人を終身雇用なんてしていられない。 で、労働法を改訂して”派遣”の適用範囲を広げた。 結果、解雇規制に辟易していた企業が飛びついた。 まぁバブル崩壊でリストラを苦労して進めた経験を踏まえれば無理もない。 企業側からしたら(一見)デメリットがない。単純に”労働者を切りやすく”なった。 実際は終身雇用を外された労働者は会社への忠誠心を失ったが、まぁ良い。 で、さらにヤバいのが”年功序列に慣れ切った管理職が部下の能力を評価できない”が組み合わさって、本来”優秀な派遣の人は高単価”が機能しないで安値合戦になったこと。 「うちのAは優秀なので80万円で」と言われてもお試しでAと契約する企業はほぼ無く、「うちのBは70万円で」と言われるがままBと契約する。 少なくとも自分がいるIT業界に関して言えば、単価というのは”本人の能力”ではなく”派遣先の懐次第”がほぼ10割。 一部のAIとかの最先端案件の場合単価は高いが、それも最先端の案件だから客が金を多く出すからってだけ。 なので、問題としては派遣という制度単体の問題ではなく”安値合戦”にしてしまったことが問題なのだが、いやぁたぶんこれかなり根源的な問題なので、改善するのはほぼ不可能なんじゃないかなぁ。 企業が利益を出すために人件費を下げる⇒給料が増えない⇒内需が弱まる⇒企業が人件費を下げる。 根本的には企業が本業で儲けれないから人件費削減するしかないのだが、じゃあ企業が儲けれるようにするにはどうすればってのは・・・。