生産性うんぬんってのはここ数年で色々議論さえているが、まぁ改善するのは簡単ではないが改悪するのは簡単である。
例として100のリソース(仕入れとか人件費とか諸々)で10万円の商品を作るとする。
で、生産性を改悪するなら”無駄な会議を増やして人件費を増やす”とか”生産に無駄な工程を増やす”とか色々あるわけだが、もっと単純に簡単に生産性を半分にすることが出来る。
それが”半値の5万円で売る”。
これだけで生産性は半減する。
で、日本の失われた30年で日本企業の大多数が何をやってきたかと言うと”売れる商品を開発できないけど競合他社には負けられないので廉価販売”。そしてそれを達成するために人件費の圧縮などなど。
うん。リソースを半分して値段も半分にするのならともかく、リソースを誤魔化して値段を半分にしているのだから、そりゃあ生産性が下がるのは当然のこと。
根本的にこういうやり方を続けている限り”無駄な会議を減らす”だの”承認に時間がかかる”だのなんて些末な問題を指摘してもたぶん”生産性の改善”なんて夢のまた夢だろうなぁ。