つじつま合わせは得意です

流通業界の2024年問題が予想通りな結果になりそうだが、実はIT業界にも似たようなのがあって、2009年度に工事進行基準の適用ってのがあった。
ざっくり言うと”システム開発は長ければ数年単位の長いプロジェクトだから、完成時に100%の売上を計上するのではなく都度真直度に応じて計上しましょう”って話で、当時IT業界は結構大騒ぎになっていた。例えば”100億円のプロジェクトで去年は80%の進捗だから80億円の売上を計上したけど、今年になってから色々手戻りとか色々発生したので実は去年の時点では60%の進捗でした。なので売り上げは60億円になるので決算書を修正します”みたいなことが起こるんじゃないかと戦々恐々としていた。

が、結局のところ”開発の遅延”の話はちょこちょこ聞くが、そういう決算書の修正みたいな話はまったく湧いて出なかったので、まぁまともに工事進行基準で計上している会社はなかったってことだろうな。

”進捗管理というものに真面目に取り組む”チャンスだったのだが、まぁ水は低きに流れる。

まぁでも、工事中の新東名の新秦野ー新御殿場間で自動走行の実証実験をやるみたいな話もあって、誰が旗振りとか調整したのか知らないが行政と企業がまともに連携できる事例もあるのだから、こういうのが増えて欲しいものだとつくづく思う。