将来的にはともかく、今は好き好んで買うほどのメリットは無い

 トヨタの会長が”EVの市場シェアは最大で3割止まり”と発言してちょっと話題になっているので改めてEVのメリット、デメリットを整理。

メリット
・環境にやさしい(ただし発電方法による)
・燃費が良い(ただし夜間電力を使う場合)
・騒音が少ない(ただしガソリン車で不満を言っている人は少ない)
・振動が少ない(ただし停止時のみ。走行中はタイヤ・サスペンションの性能次第)
・非常用電源として使える(ただし家電を使えるのは1日程度)

デメリット
・充電に時間がかかる
・充電ステーションが少ない
・航続距離が短い
・レアアースの使用量が多い(某国が外交カードで禁輸したことがある)
・本体価格が高い
・バッテリーの劣化

デメリットに関してはある程度は技術革新によって徐々に解決される。
ただし充電に関しては日本では絶望的ではないかと。欧米のように一軒家にガレージがある環境が多いならともかく、日本みたいに集合住宅が多ければその駐車場に充電ステーションを設置するのは正直現実的ではない。

なので今後10年間くらいに関しては欧米ではEVがもうちょい増えて、日本ではさっぱりって感じになるんじゃないかと。
その後は水素とかe-fuel次第かなぁ。
全固体電池はあるけど”特性として急速充電ができる”と”急速充電ができるインフラを構築できる”は別問題だし。そういう意味ではバスなんかは航続距離が固定で営業所で充電装置を設置できるから全固体電池が普及したらEVに順次切り替わる可能性が高いけど、バス業界自体がピンチなのでドル箱路線を持っている都心部の一部だけに留まる気もする。
乗り心地優先でタクシーって可能性もあるけど、正直こっちはもっとお金に困っているっぽいので、リムジンタクシーみたいな極一部にしかならないと思われる。