もっと根本的には”随意契約”だから

 相変わらずマイナンバーカードを使った住民票のコンビニ印刷で問題が発生しているようで、まぁ日本のIT業界の構造を知っていたら、こういうことも起こるよねぇって感じ。

例えば、

市役所(発注者)ー A社(1次請)ー B社(2次請)ー C社(3次請)

として、

・そもそもとして要件(今回の件でいうと”同時にコンビニ印刷された場合に混在させない”)をまとめるのは市役所とA社(建築で例えると設計するのは建築士で、下請けの大工は設計しない)だが、まぁおおかた契約書には”甲と乙が協力して~~”みたいな文言を書いて責任範囲をあやふやにして、結果両社ともに”それを考えるのはあっちの仕事”になってた。

・実務を担っているB社・C社辺りはこの問題を認識していたが、言ったところで”じゃあ対応しろ(※ただし、納期も料金も変わらない)”と言われると分かっているから知らんぷりした。

まぁこの2点が原因じゃないかなぁと。

大穴で”コンビニ側との連携不足でコンビニ印刷の仕様について齟齬があった”、”同時印刷を想定していたが10秒くらいの差は大丈夫だが1秒以内の同時印刷は想定していなかった”あたりかなぁ。これならまぁ多少は同情する。