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人海戦術なんてやってれば、そりゃあコストはかさむし品質も下がる

 例えばラーメンチェーン店で本部から

現在各店舗で作成しているチャーハンを冷凍品に切り替えます。これで手間が減るよ、生産性アップだね。味も保証するよ。ただし、解凍マニュアルは20ページあって、ここに記載されている手順通りに解凍してください。もちろん温度は0.1℃、盛りは1mm単位でちゃんとマニュアル通りに作業して、毎回ちゃんと測定して基準を満たしていることを確認してからお客様に提供してください。そうでなければ味については保証できません。

なんて通知が来たら「本部の連中は正気か?」と思うことだろうけど、割とマジでIT業界ではこのレベルの頭オカシイ話が溢れている。
いや、マジで。

なんでかと言うと、”方針を決める上層部が現場を知らないから”。
上の例で言うと、店のキッチンに立ったことがない人が食料品会社の「冷凍を使えば人員削減でコストを下げれますよ」って営業トークを真に受けて、「んなクソ面倒な手順をこなすくらいなら今まで通り作った方が100倍楽」って判断が出来ないから。

んで、ここからはIT業界特有のことになるのだが、10年前まで現場にいたとかいう管理職がいてもIT業界は日進月歩なので実質”(現在の)現場を知らない管理職”になる。

ヤバい。

しかも上の例のような場合は何店舗かで試行して評判を聞くことも出来るが、システム開発ってのは1回作ったら終わり。つまり”Aのやり方”と”Bのやり方”を比較することが出来ない。

ヤバい。

そして、IT業界の商習慣として”投入した人力量が売り上げになる”。成果物が同じでも”優秀なAさんが一人で1か月で終わらせたのでコストは100万円です” or "いまいちなBさんとCさんが二人で1か月で終わらせたのでコストは200万円です"。これでほいほい後者に200万円払ってしまう(現場を知らないから見積が出来ない)発注元会社が多すぎる。
そりゃあ下請けとしては”優秀なAさん”より”いまいちなBさんとCさん”を使って2倍の売り上げが欲しいよね。

いや、ほんとコレどうしよう・・・。

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