汎用性≠幅広い専門性

例えば設計をする建築士は、戸建住宅の建築士、ビルの建築士、高層マンションの建築士、工場の建築士、発電所の建築士と細分化されている。

そして建築をする大工もある程度細分化している(木造住宅を作る大工が、コンクリート製工場の建築にはたぶん行かない)。

つまり、対象と作業のそれぞれで専門分野に細分化されている。

��「化学工場の設計」とか「木造住宅の建築」とか)



ITはこれをごっちゃにした。

「今月まで工場の生産管理システムの製造で、来月から銀行の金融システムの設計やってね。」とか。

アホかと。



例えば転職サイトでIT派遣会社の業務内容を見てみれば分かる。

社員数100人程度なのに

「自動車の車載システム」から「Web系」まで何でもやってますなんてアホな会社だらけ。

先の例えで言えば「木造住宅から工場までどんな案件にも人を出します」と言っているようなもの。

アホかと。



そして、専門性を軽視しているのだから、当然「知識」も軽視する。



徒弟制度で教育して、「先輩が経験した範囲」という狭い範囲の経験を伝授するだけ。

やっているのが自社生産で、必要な知識が全て社内で完結するのならこの徒弟制度でも構わない。

が、実際は社外に派遣して、派遣先の業務知識が無いとどうしようもないのにここを軽視する。



そして、なによりITは外からやってくる。

当たり前だが、Windowsアプリを作るのならWindowsの知識が必要だし、

スマホアプリならiOSやAndroidの知識は必須。



業務に関する知識も、最新技術に関する知識も、資格などの汎用的なITの知識でさえ、

学ばせようとも学んだ人を評価することもせずに、

日雇い労働者のように扱われるような人達ばかりなのだから、

そりゃあ日本のITがクソなのは当然の結果だと思うのだが、何故かそれを理解できない人が結構いる。