先に正さないといけないことがある

選挙が終わってひと段落したが、

今更ながらに「最低賃金の底上げ」を再検証。



まずは貴方に質問です。

第1問。

「なぜ日本の企業ではサービス残業などの賃金の搾取が発生するのか?」



そして第2問。

「社員への給料がすでに最低賃金ギリギリな底辺企業は、労働基準法を遵守すると思うか?」



次いで第3問。

「最低賃金の底上げの影響を受けそうな底辺企業はどうやって上がった分の人件費を吸収しようとするか?」



最後に第4問。

「底辺企業の経営者が、倒産と労働基準法違反のどちらを取るか?」



うん。無理。

絶対にヒドイことになるわ。

今まで15万+残業代5万だったのが、

17万+サービス残業になるだけ。



例えば、サービス残業の強要が始まる。

例えば、名ばかり管理職にして残業代を支払わない。

例えば、従業員ではなく個人経営者なので労使関係ではなく取引相手だと言う。(コンビニ店長とか)

例えば、外国人には労働基準法は適用されないなど強弁して薄給で働かせる。

例えば、技能実習生には労働基準法は適用されないなど強弁して薄給で働かせる。



賃上げ論者の言う

「給料が増えるから消費が増える」とか

「人件費の高騰分を吸収するために生産性を上げる努力をする」とか

「稼げない企業が淘汰されて新陳代謝が促進される」とか

全部あり得ない。

これ、企業が労働基準法を遵守するって前提がないと成り立たない。



そんなわけで、最低賃金の底上げって主張は、

現状の日本の労働市場を理解していない机上の空論ってのが自分の結論。