がんばれば何でもできると言うのなら、100mを1秒で走ってみろ

転職活動していてつくづく感じたのが、企業ってほんと「やる気」を最重要視してるなぁ。



「どういう仕事を任せたいか」の具体的な説明もできず、「どんなことでもがんばってやります」とか言う人間を欲しがる。



「やる気がある人を採用するのは当然だろ?」って思うアホもいるらしいが、例えばオーケストラで「どんな楽器でも演奏できる人が欲しい」って楽団が「どんな楽器でもがんばってやります(できるとは言っていない)」って言う人を採用して、そんなオーケストラを金を出してまで聞きに行きたいか?ってこと。



それが通用するのは学際のバンドくらいなものでプロの仕事ではないと思うんだが、なぜかIT業界ではそんな当たり前のことが理解できない人が多い。しかも大企業のお偉いさんでさえ。



思うに、日本の企業って、BtoB(企業対企業取引)とBtoC(企業対一般人取引)でレベルが違いすぎなんじゃないかと思う。



BtoCで言えば、例えばラーメン屋。味と値段とサービスがほぼ全て。そこには「がんばっている」だの「他人(部下とか客)が自分の思い通りに動かないのが悪い」だの寝言は通用しない。客は不味いラーメンに金を出さない、厳然たるプロの世界。



でも、BtoBってぬるいんだよなぁ。

契約に無い事を平気で追加要求して、「がんばってどうにかしろ」。

成果物なんぞ評価されないから、もちろん能力も評価されない。「がんばってどれだけ残業したか」で評価される。

2000万の赤字を出しても誰も責任を取らないどころか、予算会議で「想定外でした。次はがんばります」で終わり。

正直、大学のサークルレベルで、個人的にはプロとは言えない世界。

(商社とかはさすがに違うと思うけど)



まぁ、非プロのぬるま湯にずっぷり浸かってしまった自分は今更プロの世界には行けないけど、学生時代にこの事を知っていたら、違う選択肢もありえただろうなぁ。